高校ダンス部の大会については

しばしば異種格闘技戦であるかのように言われる。

確かにまったく評価の仕様が異なる、建て付けがそもそも違うもの同士を土俵に上げて、勝敗の点数をあれこれとつけねばならない。

出発地が違う上に

到達点もまた異なる。

格子状のマトリックスが、重なっておらんわけです。

悩ましいが、それが現状となっている。

ストリートダンスは、既成の価値にNOを突きつけるところに存在価値を有するわけであり、

体制に評価された時点で、もはやストリートの意義は失われてしまうという、メビウスの輪の如き世界に漂っていることになる。

優勝などしたら、もはやストリートダンスではないという無限ループの循環にある、ということになるな。

しかしながらも、

絶対矛盾的自己同一の

西田幾多郎の哲学を知るものは

禅のこころを知るものは

まだまだ素朴に魂の自由度を最大限に解放する中で、闘い続けるしか道はないのだろうと、

そう思ったのであります。